
自由参加型クラス(チャット&トーク)
世の中で起きていることを中心として担当講師が授業化し、話し合いのテーマとします。意見を表明する手段は挙手による発言だけではありません。常設されたチャット機能を通して言葉を発することをせずとも意思表示が可能です。アバターというペルソナ(仮面)を通しているからこそ、より本音で話しやすいのではないかと考えています。実際に顔をみて、表情や仕草から相手の本心を読み取る力も必要でしょう。でも、それと自分の考えをもち発言する勇気をもつこととは分けて考えるべきです。私たちは、子どもが安心して自分の意見を表現し、まずは受け止めてもらえるという安心感を確保します。そうして自己肯定感の向上につなげ、健全に世の中を俯瞰し、自分の意見を適切な言葉で堂々と表明できる人に育っていってほしいと願っています。話し合う題材にシラバスは作りません。その時々の題材を、じっくりと語り合い、テストの得点や偏差値等にみられる数値で明確にわかる能力ではなく、相手を尊重し受け止めて、自らの意見も表現しともに歩もうとするコミュニケーション能力などの非認知スキルを磨くことを目指します。
非認知スキルは情動的・社会的スキルとも呼ばれますが、これには他者との関わりを通して自分に照らし、考え続けながら意見を出し合い自己内対話を続けていくことの継続で育まれてゆくものであると考えます。このアバターでの学びの先に、いつか直接顔を合わせて語り合いたいという願望がでてきてくれるならば、私たちにとっての何よりの喜びです。