ここ10年くらい、自分は賢者になりたいと思っている。
賢者とはなにか?という定義があいまいなのだが、辞書で調べてみるとやはり、「賢い人、すぐれた人、対義語は愚者」とでてくる。
ただ、私がなりたい賢者はゲームのドラゴンクエストの「賢者」である。
ドラゴンクエストでは、主人公である「勇者」が攻撃力の高い「武道家」や「戦士」、攻撃魔法を使う「魔法使い」、回復魔法を使う「僧侶」などを引き連れて大魔王を倒しにいく。その中で「賢者」という者もいて、私はそれになりたい。
「賢者」は「魔法使い」と「僧侶」を併せ持った能力の持ち主で、二刀流の役割を果たす最強キャラだ。ただゲーム内において「賢者」になる道は険しい。「魔法使い」「僧侶」両方にてレベルをあげて、免許皆伝を経たものだけが「賢者」になることができる。
では、40手前のおっさんがめざす「賢者」とはどんなものか。現代版「賢者」とはなにかと考えたところ、授業において生徒に考えさせる、学ばせるカリキュラムを組み展開し、生徒を笑わし癒しを与えられること。家庭ではこどもが悪いことをしたら毅然と叱れる姿もあれば、おいしい料理を作れて疲れた妻にマッサージしてあげられることだろう。そんなおじさんに私はなりたいのだ。
またドラゴンクエストでは「魔法使い」「僧侶」の道を通らなくても、「賢者」になる道がもう一つある。それは「遊び人」という攻撃も魔法もできの悪いキャラでレベルを上げきった時も「賢者」になる権利を得ることができる。
このゲームは修行だけでなく、遊ぶことが賢くなるためには大いに大切であることを説いてくれている。
私も、授業においても家庭においても「遊ぶこと」「笑うこと」は常に大切にしつつ、「賢者」になるべく楽しく学び続けたい。