今はまっているアニメに『アオアシ』がある。愛媛の中学生がプロサッカー選手を目指し、東京に上京する物語だ。
キャプテン翼のような派手な演出があるわけではないが、登場人物の心情が細かく描かれていて面白い作品である。
その中で、一つ忘れられないシーン、セリフがあった。主人公の青井葦人(あおいあしと)が上京する電車の中で母親からの手紙を読むシーンである。
その手紙の中には、「今まで貧しい暮らしをさせて悪かった。」など母親の思いがたくさん詰まった言葉がつづられている。特に心を奪われたのは、「あなたがプロになろうがなるまいが、どっちでもいい。あなたは生まれた時から、とっくに私の誇りです。」という言葉だ。
「とっくに私の誇りです。」
サッカーをしようがしまいが、プロになろうがなるまいが、「あなたはあなたのままでいい」という不器用ながらも大きな愛にあふれた心情を感じる。
親として、教員として、ついつい子どもにもとめすぎてしまうと感じることがある。ことばを発しただけで、はいはいをしただけで、生まれてきてくれただけで喜びを爆発させた当時を決して忘れずにありのままの彼らを受け入れてあげたい。そんな感情を思い出させてくれたシーンであった。
Supportiaのメンバーとして、この教師集団には誰もをあたたかく、そのままを受け入れようと考えるメンバーがほとんどである。一期一会を大事にし、「お互いのありのまま」を大事にしよう。